アオジタトカゲの種類ってたくさんいて、情報も少なくてよくわかりませんよね。
・キタアオジタトカゲ?
・オオアオジタトカゲ?
・ヒガシアオジタトカゲ?
・アオジタトカゲのアザン?
・ハスビオ?ホソオビ?
・ネシア系、ラリアン系?
聞き慣れない言葉が多すぎて混乱します。
そこで、このページではいろんなアオジタの種類を分類別、生息地別にわかりやすくまとめてみました。
いろんなところから聞いたりした情報なので、もし間違ってたり、こうじゃない?ってのがあればコメント貰えると嬉しいです。
アオジタ好きに悪い人はいない笑。
ということで、早速はじめていきましょう。
アオジタトカゲの種類とモルフ
アオジタトカゲの種類は結構多いです。知る限り全11種類います。
しかも、同じ種類でも住んでる地域や場所で名前が変わってくるんですよね。地域個体も合わせると30種類くらいになっちゃいます。
これがよくわからん…。
顔と名前がわからん…。
そこでここからは、学者目線と言うより飼育者目線(爬虫類ショップで販売されている名前)でまとめていきます。
また、生息地別でインドネシアに住んでいるアオジタとオーストラリアに住んでいるアオジタを分けてまとめます。
この2つに分ける理由は、飼育環境に違いがあるからです。
インドネシアは年中高温多湿の熱帯気候。
オーストラリアは、地域によって砂漠があったり、冬場に0度以下になることもあるので、同じように飼育するわけにはいけません。
こういう飼育方法の違いをふまえて、2つに分けてまとめていきます。
全11種類のアオジタちゃんたちです。
インドネシアに住んでいるアオジタトカゲ
生物の分類として、アオジタトカゲを表すteilliquaに続くものをまとめていきます。
一応、生物学的な分類もまとめておきたいので書いておきます。
インドネシア系
- オオアオジタトカゲ(tiliqua gigas gigas)
- ケイアオジタトカゲ(tiliqua gigas keiensis)
- メラウケアオジタトカゲ(tiliqua gigas evanscens)
- タニンバールアオジタトカゲ(キメラアオジタトカゲ)(tiliqua scincoides chimera)
ほとんどオオアオジタトカゲに属するんですが、タニンバール(キメラ)だけ、オーストラリア系のヒガシアオジタなどと同じホソオビアオジタトカゲの亜種になってます。
なので、キメラ以外はオオアオジタトカゲ=インドネシアに生息って覚えとけばいいかなと思います。
たまにネシアンとかネシア系とか言われてるのがこの子達です。
下の地図にハルマヘラとかセラムとか書いてますけど、これはロカリティと言われる地域によって色や柄が違う個体のことです。オオアオジタトカゲで販売されている個体には、ハルマヘラ系やセラム系とかがいます。
繁殖を考えなければ、好きな子をお迎えしちゃえばいいので何も気にしなくてOKです。ただ、ロカリティによっては販売価格が上がるので、そこだけ注意しといてください。
オオアオジタトカゲ(gigas)
引用元:Remixさん
tiliqua gigas
インドネシアに住んでるアオジタトカゲのほとんどがこのオオアオジタトカゲに入ります。
オオアオジタトカゲの中にも
・gigas(ハルマヘラ、セラム、ナビレ、アンボンなど)
・keiensis(ケイ、アルーなど)
・evanscens(メラウケなど)
の3種類がいます。
1,オオアオジタトカゲ(gigas)
tiliqua gigas gigasってところに分類されるやつらです。
住んでいる地域別で、
- ハルマヘラアオジタトカゲ
- セラムアオジタトカゲ
- ナビレアオジタトカゲ
- アンボンアオジタトカゲ
などがいます。
ハルマヘラなどは、インドネシアの地名なので、住んでいる地域によって名前が変わるってわけです。ちなみに私はオーストラリア系が得意なので、インドネシア系のロカリティの見分けはできません。
地域別の写真も探して持ってこようかなと思いましたが、見分けがつけれないのでごめんなさいです。
モルフは分かるので、一部紹介します。
↓このこはアザンっていうモルフ(色変個体)です。
上の画像の普通のオオアオジタと違っていろがシルバーっぽくなります。
引用元:アクアスペースさん
アザンはめちゃ人気!
かわいいですよね。
遺伝のうんぬんは劣勢なのか多因性なのかは論争があるようなので、ここでは触れないようにしときます。
さて次いきましょう。
2,ケイアオジタトカゲ、アルーアオジタトカゲなど(keiensis)
tiliqua gigas keiensisってところに分類されるやつらです。
- ケイアオジタトカゲ
- アルーアオジタトカゲ
などが、ここに入ります。
インドネシアの島に住んでる子です。島から外に出れないので独自の柄になってます。上のオオアオジタトカゲと比べると全然柄が違いますね。
引用元:パライゾさん
3,メラウケアオジタトカゲ(evanscens)
tiliqua gigas evanscensってところに分類されるやつらです。
メラウケアオジタトカゲとかがここに入ります。上の地図を見ればなんとなく生息場所はわかるかな。
引用元:ペットショップ エースさん
上のハルマヘラと比べても、柄の特徴が違いますね。
4,キメラアオジタトカゲ(tiliqua scincoides chimera)
さて、こいつだけ他のオオアオジタトカゲと違います。
タニンバールアオジタトカゲ、通称キメラアオジタトカゲは、オーストラリアに分布するハスオビアオジタトカゲ(ヒガシやキタアオジタ)の仲間です。
オーストラリア外に生息するキタアオジタやヒガシアオジタの亜種です。
引用元:サウリアさん
金色に近い色で、神々しいですね。こいつは、他のアオジタとの違いがわかりやすいです。
ちなみに、こんな感じでシルバーといわれるタイプの個体もいます。
引用元:サウリアさん
さて、インドネシアに住んでるアオジタトカゲの紹介はざっと終わったので、次はオーストラリアに住んでるアオジタトカゲの紹介に移ります。
オーストラリアに住んでいるアオジタ
ある意味アオジタトカゲの本場のオーストラリア!
でも、オーストラリア系の爬虫類は、輸出や持ち出しが禁止されてるんで入手が難しいですよね。
入手方法が、国内CBかEUCB、カナダCBくらいしか見ないので、単純に値段が高いイメージがあります。
そんなオーストラリアに住んでいるアオジタ達、キタ、ヒガシ、ニシ、チュウオウ、マダラ、マツカサ、アデレードをサクッと見ていきましょう。
↓ザクッとまとめた野生個体の生息地がこちら
ハスオビアオジタトカゲ(tiliqua scincoides)
ここにはヒガシアオジタ、キタアオジタ、キメラアオジタトカゲの3種類が入ってます。
5,ヒガシアオジタトカゲ(scincoides)
引用元:PETPETさん
オーストラリア系の中では、一番ひろい生息地の種類です。オーストラリアの東側に住んでおり日本ではヒガシアオジタトカゲ(eastern blue tongue skink)って言われてます。面積計算してませんが、縦方向で日本がすっぽり1.5個入るくらいの長さがあります。
なので、たくさんのロカリティがあり地域個体がたくさんいます。
- クイーンズランド
- シドニー
- ニューサウスウェルズ
などなどいろいろいます。ここらへんのロカリティについてあまり詳しくないので、これくらいで流しときます。ロカリティは深い知識がないと語れませんのであしからず。
ちなみ値段は、かわいい顔してますがぜんぜん可愛くないです。ノーマルって言われる子でも余裕で10万円オーバーです。
ヒガシアオジタより少し手に入れやすいキタアオジタと似ているため 、ヒガシに近いキタがヒガシとして売られていることもあります。初めは注意しようがないと思いますが、なんとなく注意してくださいね。
その他、ロカリティ以外のモルフは
- メラニスティック
- アルビノ
- アルビノメラニスティック
- ラヴァ
- パターンレス
- ホワイト
などなど、いろいろあります。ただ、どれもびっくりするくらい高く日本ではほぼ流通してません。
メラニスティックやアルビノみたことありますが、軽トラック1台分くらいの値段してました。アオジタが大好きじゃないと買えませんね。
6,キタアオジタトカゲ(intermedia)
はいやっときました。キタアオジタトカゲ(northern blue tongue skink)です。オーストラリアの北側に住んでます。
うちで飼ってるのがこの種類ですね。やっと話せます。今気づいたんですが、このサイトにアオジタ関係の記事1つも入れてなかったな。今度何かしら入れます。
ということで、まずロカリティを含めた種類ですが、ざっくりノーマルとキンバリーの2種類です。
ノーマル
うちのこです。
かわいいです。
この子はキタアオジタトカゲの中でも、オレンジが強い子になります。ノーマル柄の色が濃い子ってかんじですね。
キンバリー
参考:KOBU JAPAN,LTD.さん
このキンバリーは、オーストラリアのキンバリーってところに生息しているキタアオジタトカゲの地域個体です。ノーマルと比べて柄が全然違いますね。
この参考写真を転載させていただいているKOBU JAPAN, LTD.さんは、マダラアオジタトカゲの繁殖にも成功されてるすごい方です。アオジタ好きなかたはぜひチェックしてみてください。
キメラアオジタトカゲ(chimerea)
ちなみに、上で紹介したタニンバールアオジタトカゲ(キメラアオジタトカゲ)もここに入ります。
写真等は、上の画像を参照です。
ホソオビアオジタトカゲ
ホソオビアオジタトカゲ、別名チュウオウアオジタトカゲ(centralian blue tongue skink)です。
ホソオビはチュウオウだけですね。
7,チュウオウアオジタトカゲ(Tiliqua multifasciata)
引用元:wikipedia
見ての通り、Theアオジタトカゲって感じのトカゲです。オーストラリアの真ん中あたりに住んでます。
一番ずんぐりむっくりしているので、ツチノコの由来となったのはこの種類じゃないかな?と言われています。
ツチノコ?に似ているように、値段も馬鹿みたいに高いです。
そもそも出回らないんですが、安くて100万円〜って感じの個体です。
ほんと、ツチノコと同じくらい一般の飼育者には幻の生き物です。つちのこフェスタ2020ってイベントの、ツチノコの懸賞金が130万円らしいので、ツチノコ見つけれたらチュウオウアオジタトカゲが1匹買えるくらいですねww
8,ニシアオジタトカゲ
こちらもニシアオジタトカゲの中にニシアオジタトカゲ(western blue tongue skink)しかいません。
ニシアオジタトカゲ(Tiliqua occipitalis)
引用元:wikipedia
オーストラリアの西の方に住んでいるニシアオジタトカゲです。
他のアオジタトカゲと違って、太くてしっかりしたラインが体に入ります。
オーストラリア系だと、キタとヒガシはたまに見かけますが、チュウオウとニシはほとんど見かけません。
たま〜にイベントとかで見かけても、年に1回くらいです。もちろん、値段は軽トラック1台分以上の値段、もしくはAskで売られています。
すごく珍しいアオジタの1種です。
9,マダラアオジタトカゲ(Tiliqua nigrolutea)
さて、少し変わってマダラアオジタトカゲ(blotched blue tongue skink)です。
引用元:サウリアさん
オーストラリアの南の方に住んでいるアオジタトカゲです。ヒガシ、キタ、ニシ、チュウオウときて、ミナミがこいつです。
ロカリティによって、数種類います
- ハイランド
- ローランド
- カトゥンパ
- タスマニア
- アルパイン
などなど、いくつかの地域個体がいます。
めちゃくちゃ綺麗なアオジタで、生まれたてのベビーにもブロッチが入っています。ハイランドのように赤色が濃い子が生まれる瞬間とか胸アツ過ぎます。
AFP BBnewsからマダラアオジタトカゲの親子が見れます。マダラに興味があるかた必見ですよ。
10,マツカサトカゲ
さて、ようやくここまで来ました。マツカサトカゲ(Tiliqua rugosa)です。
引用元:ペポニさん
ゴツゴツしてますよね。
これもアオジタトカゲの仲間です。
種類は、asper、rugosa、konowi、palarraなんかがいると言われています。日本ではニシマツカサとかヒガシマツカサとか呼ばれています。
- ヒガシマツカサトカゲ→asper
- ニシマツカサトカゲ→rugosa
のはずです。
ショップさんがアスパーとか言ってたら、ヒガシマツカサなんだなぁと思っといてください。
ここらへんは、1匹の値段が高くて流通していない+情報が少ないので、確かこんな感じって情報です。
もし詳しく知りたい方は、マツカサトカゲをよく扱ってるショップさんに聞いてもらえると助かります。
11,アデレードアオジタトカゲ(Tiliqua adelaidensis)
世界で一番希少と言われてるアオジタトカゲです。
別名ヒメアオジタトカゲ。アオジタにしては小さい最大全長15cmくらいのトカゲで、タランチュラの巣などを借りて住んでいるようです。
絶滅危惧種に指定されており、日本ではまず見ることができないアオジタトカゲです。
他のアオジタトカゲは見たことあるんですが、この種類だけ見たことありません。ペットとしての流通なんて無理なんだろうなぁ。
引用元:The Reptile Databaseさん
いつか見てみたいものです。
まとめ
ということで、今回はアオジタトカゲの種類とモルフ、地域個体についてまとめてみました。
う〜ん。
だいたいあってると思いますが、多少違うところもあると思うので、そこらへんはご勘弁ください。間違ってるのを見つけたら、時間があるときにでも修正しますので。
また、アオジタトカゲとよく似たモモジタトカゲ(Hemisphaeriodon gerrardii)とかもいますが、モモジタはモモジタトカゲ属なので今回は入れませんでした。
いつか気が向いたら書いていこうかな。もし興味ある方は、アオジタ関係のこともyoutubeやってるのでそちらにコメントお願いします。
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