ニシアフリカトカゲモドキ(Fat tail Gecko)のオスメスの見分け方って、かなり分かりづらいんですよね。
前肛孔(ぜんこうこう)とクロアカルサックで見分けはつくんですが、実際には馴れていないと間違うことが多くなります。
ショップの定員さんでも、ニシアフのオスメス判断は結構間違っているので、購入されるときは自分で確認・判断してから購入してくださいね。
ニシアフリカトカゲモドキの雌雄判別について
ニシアフリカトカゲモドキのオスメス判断は、前肛孔(precloacal pore)とクロアカルサック(cloacal suck)でできます。
この前肛孔とクロアカルサックの場所がこちら
前肛孔は、尻尾付近の白い鱗の中で、真ん中にポツリと点の入ったへの字にならんだ鱗の部分をいいます。そしてこの前肛孔と呼ばれる「への字」の部分と、クロアカルサックと呼ばれる(通称タマタマ)でオスメスを判断していきます。
メスの写真
メスの場合は、前肛孔にへの字は表れず、クロアカルサックの膨らみも小さいです。
前肛孔
「への字」は、点はついているんですが色があまり変わっていません。つまり、への字は目立っていません。
クロアカルサック
クロアカルサックはあまり発達しておらず、2つに別れていませんね。
オスの写真
オスの場合は、前肛孔にしっかりとへの字が表れて、クロアカルサックが2つに膨らみます。
前肛孔
「への字」は、メスと比べるとはっきりと分かりますね。ここまで目立っていると簡単にわかります。
ただ、実際のオスがすべてこんなにくっきりとへの字が出てるわけではないです。注意してください。
クロアカルサック
クロアカルサックが発達していて、THE男の子!って感じの見た目です。タマタマがくっきりとわかります。
雌雄判別時の注意点
今回紹介したニシアフリカトカゲモドキのオスとメスは、どちらもすごくわかりやすい個体です。
バッチリとオスだとわかる個体以外、オスだと分かりづらいということです。つまり、めっちゃわかりにくい個体がいます。オスっぽいと思っていても、メスだったり。メスだと思ってても、オスだったり。そんなことがよく起こります。これは、小さいときにだけじゃなくて、アダルトサイズでもわからないことがあるんです。
最初に紹介したこの生体って、オスメスどっちだと思いますか?
この子は、体重が25gくらいでまだヤングサイズです。
なので、まだ性成熟が終わっておらず、わかりづらいというのはあります。ただ、これくらい大きくなってきたら大体わかります。
そこで、先日この子をペットショップの店員さんと見てみました。
私達も店員さんも「これは多分オスじゃないか?」と意見が一致したんですが、実際はこの子はメスでした。本当によくわかりませんね。
クロアカルサックは、しっかり栄養が行き届いた個体ならメスでも膨らみます。また、前肛孔はメスでも目立っちゃう子は、目立ちゃいます。
つまり、ニシアフリカトカゲモドキ専門のブリーダーさん以外、雌雄判別を間違えてしまうことが多いんです。爬虫類ショップの店員さんでも間違っちゃうことはあるんで注意してくださいね。
なので、ニシアフリカトカゲモドキのオスメスを気にしながら購入するときは、一旦おちついて、確実にオス、確実にメスとわかる個体からお迎えするのがいいかと思います。
もう一つの雌雄判別方法
一般的には、オスメスの判断は前肛孔とクロアカルサックだけですが、飼っていてわかったもう一つの裏技的な方法があります。
その方法とは「発情しているオスに近づけてみる」という方法です。
この方法だと、オスを近くに置いて「しっぽをこまめに振る」って行動が見れると、その個はメスであるといえます。実際、オスメスわからない個体をケージ越しに近くに置いてみると、しっぽがバイブレーションしてよくわかりますよ。
ただこのとき同じケージに入れてしまうと「オスが噛み付いてアピールする」ことがあります。このとき、もう一体の生体が怪我してしまうことがあるので注意してください。
この方法を使うことで、生体が喧嘩をして怪我をしまったりする危険性もあります。なので、どうしても雌雄判別したくて、雌雄がおとなになってもわからないときの最終手段としてだけ使ってみてください。
まとめ
今回は、ニシアフリカトカゲモドキのオスメスの判断方法を、うちのチロル♂ときんちゃ♀に登場してもらいながら実例を上げて紹介してきました。
ニシアフリカトカゲモドキのオスメスの判断は、けっこう難しいです。それでも、アオジタトカゲなどよりはわかりやすいので、ぜひ前肛孔とクロアカルサックを見ながら、判別してみてください。
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